ルアー開発 2010.1.26
自分にとっては、名作のライズバッカー
このルアーを超えるのは難しい…
超えるために同じように試行錯誤しても…
やはり全く違う考えをプラスしないと駄目。
錯覚を利用したものは様々。
上の画像は、普通の形をしたバイブレーションで、2つは同じ大きさ。
けど、白色の方が大きく見える。
白色の方が大きく見えるけど、お腹の膨らみは黒色の方がよくわかる。
色の錯覚。
上よりも下の方が若干小さい?
形も同じように見えるが…
上下から見ると形は全く違うのだ。
問題はバスがルアーを見る角度。
シャローで投げることが多いバイブレーションは、やはり横方向〜後方からバスが見ることが多い。
前方ってこともあると思うけど、餌がわざわざバスに食われるために近づいてきたりしない。
やはりターゲットにされたベイトは、必ず逃げるという行動になる。
ルアーを発見しバスが追う。
最終的には後方からバスが追うので、後方からの動きはとても重要だと思う。
最終的に後方から追うにしても、バスがルアーを発見する角度は様々。
人間はルアーを動かした時に、上からしかほとんど見ないので、あらゆる角度からの動きを研究しないといけない。
上の画像の形は既に過去の物。
現在はかなり先まで進んできた。
自分が考えているテーマ通りに進んでいる。
やるたびに全く違うテーマが出てくるので、たまに遠回りしてしまうけど…
出来上がってはテストをして、良いとは思えない釣果が続いた。
悪くても何本かは釣れるのが怖いところ。
ルアーによっては、やってもやっても一番最初のルアーがよかったりもするけどね。
やはり爆発的な釣果や、決定的な良いと思える部分がないと納得いかない。
繰り返しの連続だけど、どんどん良くなっている。
ライズバッカーを開発&テスト時もそうだった。
最初のテスト段階では、釣果を競い合った他社のバイブレーションに簡単に負けていた。
それがテストをするたびに面白いほど釣果が出てきた。
定重心にしたバイブレーションは、ライズバッカーがはじめてでしたからね。
音も良く聞こえるように、雄琴港のテトラでよく水面に耳を近づけて聞いていましたよ。
テトラ付近はよく音が聞こえますからね。
テトラみたいに固いストラクチャーが多いエリアだと、音が跳ね返ってきて大きく聞こえたりする。
柔らかいウィードエリアで広範囲に音を広げたい場合は、どんなラトルの種類がいいか?なんてこともよく考えてやっていました。
もちろん逆もあります。
音楽のサウンドと一緒ですよね。
でも、最初に自分がこうだって思ったことに必ずヒントがあるんです。
進展しても最初に考えてたことが主になることが多いんですよね。
今やってるバイブレーションも、形や内部構造も何度も変わっていったけど、部分的には最初に考えてた一部分に戻ったりしている。
やればやるほど明確な答えがない。
答えを出すのは自分だけど、実際に答えを出すのはバスなんですよね。
どれだけ釣果を出して自信を持つかによって最後は決める。