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2009年 7月 21日 (火) のアーカイブ

10年後の姿は… 2009.7.21

雨…

琵琶湖周辺でも相変わらずよく降ります…

今日も一時は大雨でした…

2日前の雨も凄かったです…



今日も車で走ってるとワーパーが追いつかないほど…

少し窓を空けてたら、対向車線の車とすれ違う時…

ザパーーーン!!!

見事に水を浴びました…

久しぶりに東岸湖岸道路を走ってみました。

走りながら見る河口周辺の琵琶湖は、凄く濁っていました。

今や普通に走る湖岸道路だけど、小学生の頃はなかったんですよね。

便利になりましたけど、自然界ではその代償は大きいものです。

昔は田んぼと湖がつながっていた。

田んぼに魚がいっぱいいたことは今でも覚えています。

今はそんな姿はないです。

川はほとんどコンクリート護岸の姿になっています。

見た目は、草で覆われた普通の川に見えるけど…

湖の周辺は、昔に比べたら大きく変わりました。

人間からすると住みやすく便利になった。

けど、湖に住む生物達は住みにくくなった。

昔は、広い場所で住み分けしてた生物も、今では狭い場所に押し込まれた状態でしょうね。

琵琶湖の南湖と北湖では、生息する生物も今ではガラッと変わったはず。

深い水深が多い北湖に対して、浅い水深の南湖。

魚種によって生息する水深や行動の違いがあるから北湖は魚種が豊富。

昔は、北湖から南湖へ行き来する魚種も多かったはずです。

浅い水深の南湖は、昔と違ってウイードも多くなって完全に魚の行き来が昔とは見た目で違う。

今年の南湖は、鮎やモロコの姿は多く見れましたが。

住み分けしていた魚達も、多くの魚種は春に産卵するので場所がかぶってしまう。

昔は、遠浅や湿地帯が多くて住み分けできていたのが、今は遠浅の産卵場所がなく場所がないのだ。

こうなると強い魚が勝つはずです。

魚種によって生息する地形や底質の好みがある。

岩を好む魚もいる。

川に登る魚もいる。

今の川は、コンクリート護岸され岩もない…

こんな状況じゃ、昔のような魚は戻ってこないのは当然。

外来魚と言われるバスは、好んで在来魚を食べてる訳じゃないはずです。

南湖で釣れるバスのお腹の中は、大半がブルーギルばかりです。

在来魚が減った原因として、他に環境変化の方が大きいと僕は思う。

網に入ったバスのお腹を調べて、在来魚が出てきたことは驚くことではないです。

網の中に閉じ込められたバスは、生きようとして近くにいた魚を食う。

それだけです。

水槽に入ってるお腹の減ったバスに、在来種を餌としてあげるようなものです。

10年後の琵琶湖の姿はどうなってるでしょうね。

たった25年ほどで姿は大きく変わりましたからね。

昔のように戻すなら…

昔のように道路も潰して、湖周辺の建物も潰して…

今更そんなことができる訳がない…

人口が増え続けている滋賀県。

在来魚を増やそうとしている滋賀県。

人間にとって便利になることはいいことです。

でも、取り返しのつかないことが将来必ずおこるってことも同時に考えていかないといけない。

新幹線の駅が必要!?

これも賛否は分かれます。

結局できませんでしたが…

便利にするなら琵琶湖大橋にJR東西線を通す方が、住民はもっと喜ぶと思うのですが…

費用の違いはあると思いますが…w

今の現状よりも悪化しないことが重要で、今できることは何かを考えることです。

水の中を見てるだけだと外来魚が悪いなんて言われる…

科学、研究、数字だけの世界だけではなく、水辺に近い人達にもっと意見を聞くべきだと思う。

県の方は、色々と努力はしてると思いますが…

多くの魚種が産卵できるように、しっかりとした水位調整も大事です。

問題だった南湖の浚渫もなくなった。

アシを植えることもいいことです。

だけど…

せっかくアシを植えたのに、魚が通りそうな位置にエリ(網の仕掛け)を設置したら意味ないし…

川は、護岸が多くなって河口付近では土砂が積もって年々浅くなってきています。

護岸にしたら石や岩を入れるなり工夫したり…

あれじゃ魚は川を上れないし住めない…

モロコの産卵のために水際に柳の木を植えたり…

行政、漁師、住民、釣り人と、立場が違えば様々な考えがありますが…

バスフィッシングが好きな人が最低限できることは、ゴミを捨てない、マナーを守ること。

フィールドで遊ばせてもらっている感謝の気持ちを持つことです。

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